富山県高岡市でノロウイルスによる集団食中毒が発生しました。高岡市の葬儀場で食事をした参列者10人が食中毒の症状を訴えています。
富山県内では食中毒の患者数が、すでに去年の5倍近くにのぼっていて、県は5日に、初めてのノロウイルス食中毒警報を出したばかりでした。

食中毒が発生したのは、富山県高岡市の葬儀場「高岡シティホール」です。この施設で調理された夕食を食べた参列者1グループ18人のうち10人が下痢やおう吐など食中毒の症状を訴えています。
夕食のメニューは野菜の煮物や天ぷら、サラダでした。

県によりますと、症状を訴えた患者からはノロウイルスが検出されていて、患者に共通して出された食事は今月1日に高岡シティホールで提供された食事以外にないことから原因と断定したということです。
高岡厚生センターは高岡シティホールの運営会社に対して6日から3日間、営業停止を命じました。
高岡シティホールの担当者は「従業員が感染していたかどうかを含め調査中」としています。
県内ではことしに入り、10件の食中毒が発生していて、このうち7件がノロウイルスによるものです。患者数は少なくとも569人にのぼり、うち557人がノロウイルスに感染。患者の数は、すでに去年1年間の5倍近くに上っています。
県はきのうノロウイルス食中毒警報を初めて発令したばかりで、飲食店の営業者に対し、手洗いの徹底や従業員の体調確認、食品の十分な加熱を呼びかけています。