職場の会食に参加した男女17人が下痢やおう吐など食中毒の症状を訴え、富山県は5日、食事を提供した飲食店を7日までの営業停止としたほか、ノロウイルスが原因物資とみて引き続き調査しています。

富山県によりますと、3月3日高岡市内の事業所から「職場の会食に参加した職員46人中16人が食中毒の症状を見せている」と県高岡厚生センターに連絡がありました。

県が調べたところ2月28日(金)に高岡市内の飲食店を利用したグループ46人のうち、20代から60代までの男女17人が下痢やおう吐、発熱などの食中毒の症状を訴えたということです。

県は共通して提供された食事が原因の食中毒と断定し、飲食店「宮一」を5日から7日までの3日間、食品衛生法に基づく営業停止としました。

店によりますと、この日は鴨のすき焼きやマグロ・クロダイなどのお造り、ホタテのグラタンなどが出されたということです。

2月28日前後で体調不良を訴えた従業員はおらず、検便を行ったところ、従業員からノロウイルスが検出されたということです。

店は「迷惑をおかけしました。これから衛生管理をしっかりしていきたい。申し訳ありません」とコメントしています。

今年に入り県内での食中毒はこれで8件となっています。

県は引き続き、冬から春にかけてノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の流行期にあたるとして、体調不良の有無にかかわらず、調理の前後、トイレの後には手洗いを丁寧に行うことや、特に二枚貝は加熱して食べるよう呼びかけています。