動画投稿アプリで1800万回再生された動画があります。実は富山で撮影されたものです。なぜバズったのか、取材してきました。

富山市内の武道場。

橋本星奈キャスター:
「この動画は、こちらですか」

子どもたち:
「あ、はい。あの方、あの子、あの子たちです」

子どもたち:
「学校の人(友だち)にめっちゃ言われた。うつっとるよって。恥ずかしいっす」

おじゃましたのは「テコンドー富山道場」。富山県内唯一のテコンドー道場で、この日は小学1年生から40代までおよそ20人が練習していました。

バズり動画と同じ動きを子どもたちが練習しています。テコンドーは韓国で生まれた近代武道。その魅力は、3200通りもあるといわれる技の多彩さと足技にあります。

華麗かつ、破壊力のある足技は『足技最強の格闘技』。はたまた『足のボクシング』とも称されるほどです。

テコンドーには「組手」「型」のほかにも「スペシャルテクニック」という競技があり、いかに高い位置でとび蹴りできるかなどを競います。

予想以上に動画がバズり、道場長も驚きを隠せません。

テコンドー富山道場 林勝人道場長:
「思いがけずに再生が1000万再生とか、いってしまって、思った以上に反響があるというか。とんだりとか派手なアクロバティックな動きが、ほかの武道にはない特徴なので、そういうところが動画でバズッた原因なのかなと」

そしてもうひとつの理由が視聴された「エリア」です。なんと海外が95%、日本はわずか5%でした。

林勝人道場長:
「どちらかというと海外でメジャーなので、海外からの反響がまず最初にあって…」

オリンピック種目にもなっているテコンドーの競技人口は世界で7000万人以上。一方で日本の競技人口はおよそ1万5000人で、さらに富山県内はわずか70人しかいません。

まだまだマイナースポーツのテコンドー。子どもたちに、その魅力を聞くとバズった理由もうなづけます。

子ども:
「なんか、やっとったらなんか楽しくなってくる」

子ども:
「蹴りとかパンチ」

子ども:
「えー、蹴るところとかが楽しい」

橋本キャスター:
「なんでやろうと思った?」

子ども:
「かっこいいから」

生徒:
「ほかの武道よりは回転する蹴りとかが多くて、誰が見ても、『うわっ』『すごいっ』てなるような回転蹴りとかをしっかりマスターできるので」

林勝人道場長:
「テコンドーそのものは武道なので、身体能力だけではなくて、体の使い方であったりとか、そういう意味では誰でもできるというか」

そんな誰でも楽しめて、かっこいいテコンドー。私も挑戦してみました。

林勝人道場長:
「体の重心をまず意識。腕とか足とかは結果としてついてくる」

橋本キャスター:
「自然にそうなるというか」

少し不恰好で迫力に欠けますが、何度も繰り返し練習して体の使い方を学んでいきます。

橋本キャスター:
「一瞬、やれたときは気持ちいですけど」「それまでが難しいですね」

練習終盤、道場長の林さんが出してきたのは、木の板ー。

テコンドーには厚い板を何枚割れるか競う「パワーブレイキング」と呼ばれる競技もあるんです。小さな先輩たちが、いろいろな足技で軽快に割っていきます。

「おー」

私もやってみることに。果たして、割れるのかー?

林勝人道場長:
「正確にしっかり力が伝われば小学生でも(板を)割れます」

橋本キャスター:
「ヤッ!、割れたー、すごい、気持ちよかったです」

林勝人道場長:
「一発でしたね」

橋本キャスター:
「バズりますかね?笑」

林勝人道場長:
「はい、バズります」

橋本キャスター:
「ありがとうございます。笑」