バレンタインデーの14日、大切な思いを特別なチョコに込めて届けたいという人も多いと思います。富山市のあるチョコレート店は特別なチョコレートを求める人たちでにぎわっていました。

バレンタインデーの14日、富山市向新庄町にある「QUONチョコレート富山店」はチョコを求めるたくさんの人たちでにぎわっていました。

妻にチョコを買いに来た男性
「(お父さん)誰に買いにきたの?(こども)ママ。バレンタインでもどっちからも渡すというか、それを口実にチョコを食べるのが、妻が好きなので」

んな思いでお店にやってきた人も――

家族と会社にチョコを買いに来た女性
「映画になったりとか、ずっと気になっていて、福祉的な就労をすごく支援してらっしゃるのでずっと来たいなと思っていたのですが、きょうようやく来れました」

同店でチョコレートを作っているのは障がいのある人たち。

14日も支援するスタッフと一緒に看板商品のテリーヌを手際よく作っていました。

「QUONチョコレート富山店」は就労継続支援のA型とB型の事業所として、計13人の障がいのある人が働いていて、支援スタッフのサポートを受けながら、高級チョコレートを製造・販売しています。

QUONチョコレート富山店 鷲塚博史 店長
「支援する側っていうのは、その時その時でメンバーが変わったりしまいますけど、教え方の内容が違ったりしないように、まんべんなく支援できるような体制をつくっています」

「QUONチョコレート」は障がい者の社会参加と所得の向上を掲げて、全国展開しているグループで、富山店は2021年12月にオープンしました。

厳選されたカカオや素材を使って手間を惜しまず丁寧に作られたチョコレートが人気です。

看板商品のテリーヌの種類は40種類もあります。

QUONチョコレート富山店 鷲塚博史 店長
「余計な脂分、植物油脂とか一切使わずにつくりこんでいますのでチョコレートの味そのものを楽しむことができます」

バレンタインにスタッフがイチ押しする商品は、深い渋みのあるガナッシュと濃厚なブラウニーが層をなすスイーツです。

農薬・化学肥料を一切使われていない煎茶や丹波産の小豆を使用しています。

カカオの高騰などの影響で、去年秋にテリーヌなどを30円値上げしましたが、今のところ客足には影響していないということです。

QUONチョコレート富山店 鷲塚博史 店長
「みなさんに楽しんでもらえるチョコレートをこれからも続けられるような環境づくりをしていきたいです」

店長の鷲塚さんは、障がい者の所得の向上のため、チョコの需要がある冬場だけでなく、今後は夏場も力を入れていきたいと話しています。