嵐の使者「立春」からの大寒波で、北陸地方は平地でも大雪となっている所があります。このあとも10日(月)にかけて強弱を繰り返しながら冬型が続き、強い寒気が居座る見込みです。気象台は9日頃にかけて、北日本から西日本では大雪や暴風雪、高波に警戒するよう呼びかけています。

【赤外画像】6日午前7時半 気象庁

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が北陸地方を直撃する期間もあり、局地的な大雪に警戒が必要です。車両の立ち往生やスリップ事故などによる交通障害や電線や樹木への着雪による停電や倒木、路面凍結などに注意・警戒が必要です。

[気象概況]
気象庁によりますと北日本の上空約5000メートルには氷点下42度以下の強い寒気が流れ込んでおり、日本付近は強い冬型の気圧配置となっています。このため、北日本から東日本では日本海側を中心に大雪となっている所があります。

日本付近は9日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続き、上空には断続的に強い寒気が流れ込む見込みです。このため、北日本から西日本では大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する所があるでしょう。

[雪の予想]
北日本から西日本では、日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。普段雪の少ない北日本から西日本の太平洋側でも内陸を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込みです。
6日6時から7日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
  北海道地方  50センチ
  東北地方   70センチ
  関東甲信地方 20センチ
  北陸地方   80センチ
  東海地方   50センチ
  近畿地方   50センチ
  中国地方   20センチ
  四国地方   15センチ
  九州北部地方 20センチ

その後、7日6時から8日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
  北海道地方  50センチ
  東北地方   70センチ
  関東甲信地方 40センチ
  北陸地方   70センチ
  東海地方   70センチ
  近畿地方   70センチ
  中国地方   50センチ
  四国地方   30センチ
  九州北部地方 40センチ

その後、8日6時から9日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
  東北地方   50センチ
  関東甲信地方 70センチ
  北陸地方   70センチ
  東海地方   50センチ
  近畿地方   70センチ
  中国地方   70センチ
  四国地方   20センチ
  九州北部地方 20センチ

[風の予想]
全国的に雪を伴った非常に強い風が吹き、北日本を中心に暴風雪となる所があるでしょう。
6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 北海道地方  20メートル(30メートル)
 東北地方   18メートル(30メートル)
 北陸地方   20メートル(30メートル)
7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 北海道地方  18メートル(30メートル)
 東北地方   18メートル(30メートル)
 北陸地方   20メートル(30メートル)
 九州北部地方 20メートル(30メートル)
8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 東北地方   18メートル(30メートル)
 北陸地方   20メートル(30メートル)

[波の予想]
全国的に波が高く、大しけとなる所があるでしょう。
6日に予想される波の高さ
  北海道地方  6メートル
  東北地方   7メートル
  伊豆諸島   6メートル
  北陸地方   6メートルうねりを伴う
  近畿地方   5メートル
7日に予想される波の高さ
  北海道地方  5メートル
  東北地方   5メートル
  北陸地方   6メートル       
  近畿地方   5メートル
8日に予想される波の高さ
  東北地方   5メートル
  北陸地方   6メートル
  近畿地方   5メートル

[防災事項]
大雪、暴風雪や高波に警戒し、着雪やなだれに注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

次に雪と雨と風のシミュレーションです。