不適切な党員登録を認めた自民党の田畑裕明衆議院議員は28日、国会内で取材に応じ、今週中にも富山で会見を開くと述べました。自民党本部は臨時国会前に説明責任を果たすよう求めていました。

田畑裕明 衆議院議員
「今週中に地元の富山の方で今般報道されていることにつきまして、私の方から会見という形になると思いますが、ご報告させていただきたいと思います」

28日召集された臨時国会。政治資金規正法の再改正が焦点で、野党側は、自民党が慎重姿勢を崩さない「企業・団体献金」の禁止に向けて攻勢を強める見通しです。

その企業・団体献金を巡り、論戦の火種となりかねない疑惑を抱えているのが、自民党の田畑裕明衆議院議員です。

田畑議員と支援者が電話で交わした音声からは支援企業の従業員を無断で党員登録したほか、架空の名前で党員を水増しし、その党費に企業献金を充てた疑いが浮上。企業献金は田畑議員が代表を務める政治団体に収入として記載されていましたが、支出に党費の記載はなく、専門家は政治資金規制違反に当たると指摘しています。