50世帯のうち10世帯以上が離れていった…
傾いた家に住む住民(80代):「やっぱり調子悪いわいね。なかなか慣れんもんやて。お金のないものは直されんやろがいね。り災証明のお金だけでは足らんが…」
暮らしの再建の大きな妨げになっている段差の激しい道路ですが、完全復旧までにあと2年以上はかかる見通しです。

傾いた家に住む住民(80代)
「道路から直さんことには都合悪い。待つしかない」

液状化被害が大きかった高岡市の吉久や伏木、横田地区は、同じ規模の地震が起きると再び液状化する可能性があることが、地盤調査の結果で示されました。しかし、液状化対策の工法もいまだ決まっていません。
懸念していた大雨による被害は出なかったものの、これから迎える雪の季節を前に不安を抱えています。
串岡弘昭さん
「大雪が降ったら除雪をしなければなりません。その除雪をする時の軽ブルドーザーが、この斜めでは非常にやりにくいでしょうし、機械で動かしてくれる人が1人いなくなったということが、とても痛手なんですよね」

一方、吉久地区も住民の転出に歯止めがかかっていません。地震前にいた50世帯のうち、10世帯以上が離れていきました。