最初の加害行為をどう防ぐか…ここに性教育の介入が重要

中村さんは、現在、性被害を受けた元ジャニーズJr.の仲間とともに「ワニズアクション」と名付けた性暴力の根絶を目指す活動を行っています。

子どもたちを、被害者にも加害者にも傍観者にもしないとして、人権の尊重を基本とした「包括的性教育」を進めていきたいとしています。

長年、加害者臨床に携わる斉藤さんは「最初の加害行為をどう防ぐか、ここに包括的な性教育の介入が重要だ」と話します。

そして斉藤さんは「子どもや女性を性の対象として消費としていいという社会の価値観が日本の社会の中にはたくさんある。加害者はこういった価値観を家庭や学校、メディアから学んでいる。価値観を変えていくためのアプローチを同時並行でやっていかないと、性暴力の問題は減っていかない」と、日本社会全体の問題であるとしています。