自動車部品から航空機部品まで多岐にわたる金型を製造している「三恵金型工業」が先月31日までに事業を停止し、清算手続きに移行する計画であることが帝国データバンク富山支店の調査でわかりました。
三恵金型工業は1970年(昭和45年)12月法人改組した金型部品製造業者で、主に自動車部品関連から航空機部品など多岐にわたる機械部品の金型製造に対応してきました。
ピーク時の2005年(平成17年)9月期は、売上高8億8600万円を計上していました。
しかしながら、エンドユーザーの方針変更で需要がなくなり業況が変化、2023年(令和5年)9月期の売上高は約3億3800万円にまで落ち込みました。
また、赤字経営が続いたことで債務超過に陥り、財務面が脆弱になっていました。資金繰りがひっ迫する中で事業継続の見通しが立たなくなり、事業停止となりました。帝国データバンクは負債総額8億9000万円を見込んでいます。