崩れた屋根の下から救い出されて…
林さんの自宅周辺は鵜川でも特に被害が大きかった一角です。
自宅はすでに解体・撤去し、更地になっていますが、地震で屋根が崩れ落ち、林さんはひとり屋根の下に閉じ込められてしまいました。

林令子さん:
「こたつの下に潜ったんです。携帯電話を持って。いろんな柱がこうなってて、とにかくその時点では隙間があったので這い出していったんです」

1日の夜には防災士が駆けつけて抜け道を作り、林さんは無事救助されました。
林令子さん:
「不思議な気がします、生きているのがね。だって、そのあと見たらあまりにもこんな(ぺしゃんこに)なってるから」
自宅があった場所には庭だけが以前と変わらず残っています。
林令子さん:
「こうやって花が咲くと、生きてるって実感がありますね」

林令子さん:
「暮らしてて楽しい町にしたいというか、あれほどの活気はないにしても、まったく人の住まない町になりたくない。何とか、何とか、がんばっていかなくちゃと思ってますけどね」
