「親に心配かけたくない…」誰にも打ち明けられない孤独感
給食に苦しむ子どもたちへの理解を深めようと、教育者向けに給食指導の資料を無料で提供している『きゅうけん|月刊給食指導研修資料』。
2020年に行った調査によりますと「他人と食事をするのにかなり苦手意識がある」と答えた人が1000人中121人、1学級につき4人に及ぶ結果となりました。

『きゅうけん|月刊給食指導研修資料』の編集長、山口健太さん(30)も、小学校の時は完食指導が行われていました。小食だった山口さんは “給食の時間” が「怖い」と感じていました。
『きゅうけん|月刊給食指導研修資料』編集長 山口健太さん「当時、居残りで食べさせるみたいな指導がうちの小学校はあったので…。食べられなくて、お昼休みまで食べなきゃないとか、給食室に、自分で戻しに行かなきゃいけないとか、そういう経験もしました。家の冷蔵庫に献立表が張ってあって、これだったら食べられるかどうか…みたいな見方でした。なぜ自分だけ、みんなと普通にご飯を食べることができないんだろうと悩んでいましたが、親に心配をかけたくないと、誰にも打ち明けることなく、孤独を感じていましたね」
