能登半島地震からまもなく4か月、富山県高岡市伏木地区の被災した古書店が、今月27日、営業を再開しました。様々な悩みを抱えた人たちの心のよりどころにもなっていた「話せる古本屋」が街に帰ってきました。

高岡市伏木地区。元日までこの場所に小さな古書店がありました。

古本なるや・堀田晶さん:
「揺れ始めたと思ったら一気にこんな感じで、バキバキバキって目の前で割れていったっていう。思い出しただけでブルってします」

「古本なるや」の店主、堀田晶(ほりた・あきら)さん。元日までこの場所は堀田さんの店舗兼住居でした。

古本なるや・堀田晶さん:
「水が噴き出してきて、結局その時に落ちた本も水浸しになったみたいな。ただただ悲しかったっすよね。ゆっくり時間かけて集めてきた本…」

古本なるや・堀田晶さん:
「50を目前にして住居と店舗を一気に失う、どういうことだと思いましたけど」

閉店した理髪店を借りて、6年前、夢だった古書店を開業。

堀田さんは、生活困窮者を支援するNPOの相談員も務めていて、「なるや」で目指したのは、様々な悩みを抱えた人が訪れることができる「話せる古本屋」です。