小林製薬の紅麹成分を含むサプリメントを飲んで健康被害が相次いでいる問題で、日本腎臓学会は1日、新たに「ナイシヘルプ+コレステロール」でも腎障害を確認したと公表しました。

日本腎臓学会は腎障害を確認した47人の症例を調査し、46人が「紅麹コレステヘルプ」、残る1人が「ナイシヘルプ+コレステロール」を服用していたことを公表しました。

「ナイシヘルプ+コレステロール」も回収命令の対象商品で、小林製薬の委託を受けて富山市にある富山小林製薬が製造。大阪市によりますと、去年6月から9月までにおよそ40個、北陸中心に販売されました。

日本腎臓学会によりますと、腎障害を確認した47人のうちおよそ8割がことし1月以降に受診。初診の際、倦怠感や食欲不振、尿の異常や腎機能障害を訴えているということです。

富山市保健所にはこれまで健康被害の報告は入っていませんが、相談や問い合わせは16件あったということです。一方、県は、健康被害や相談についてはあるなしを含めて公表しないとしています。