地震の被災地支援で質疑が交わされている富山県高岡市の市議会一般質問。被災地での住民説明会に姿を見せなかった角田市長について、リーダーシップやトップとしての姿勢に関する質問が6日相次ぎました。

未来創政会 金森一郎議員:「長丁場になる復旧は組織体制とリーダーシップが重要であると考えるが見解は」
高岡市 角田市長:「私は地震発生以降、必要と思う様々な手立てを躊躇することなく実施してきた。“1日も早く”が最重要課題であるという信念のもと、きょうまで進んできた」

「一日も早く」を最重要課題として復旧にあたってきたと述べた角田市長。一方で、今月1日に被災地で行われた説明会で、住民からは市の対応に不満の声があがっていました。
男性(1日の住民説明会):「市の方にいきました。非常に不親切でした。“私らお願いします。どういうことになりますか”と話をして最後…とどのつまりは、“市が地震を起こしたわけじゃない”と、そういうことを言われるんです」
これまで4回開かれた説明会。氷見市長とは異なり、説明会に1回も姿を見せない角田市長について、その姿勢を疑問視する意見も…。
男性(1日の住民説明会):「市長が本当は出てきてやらないと前に進まんがですよ。どうなんですかこれ。なんで出てこんがですか。どうして出てこんがですか」
6日の市議会でも、1日の住民説明会当日に角田市長が「酒席」に参加していたとされるSNS上の投稿について触れられました。

自由民主党高岡市議会議員会 藪中一夫議員:
「被災者説明会でもありましたが、高岡市長の顔が見えないとご指摘を頂いております。これは単に被災現場に赴いていないというわけではなく、被災者に寄り添った言動をとっていないという市民の心の声ではないでしょうか。酒席に参加していたという投稿もありました。市長のメッセージが少ないとの市民の声に対して、市民の心の支えとなるということはどのように考えているのか真摯にお答えください」

高岡市 角田市長:「私からのメッセージが少ないとのご意見に対しましては真摯に受け止めております。まずは支援策の内容についての説明会が必要だと判断し、急ぎ説明会を開催させていただきました」

角田市長は今月末にもインフラ整備に関する復旧時期などを示すロードマップを作成する予定で説明会で上がった住民の声を反映する考えを示しています。

高岡市 角田市長:「私のリーダーシップが問われることは言うまでもない、この難局に立ち向かっていくため、行政のみならず市民の皆様や本市の復旧に関わっていただいているすべての皆様の力もお借りしながら、1日も早く市民の皆様の復旧への願いに応えられるよう私自身、全身全霊をささげてまいりたい」
一日も早い復旧を望む被災者。現時点で角田市長と意見交換する場はなく、被災地の声が本当に届いているのか、被災者は不安を抱いています。