福島県富岡町の帰還困難区域の一部について、政府は、11月30日に避難指示を解除することを正式に決めました。

政府は21日朝、原子力災害対策本部を開き、富岡町の帰還困難区域の一部について、11月30日の午前9時に、避難指示を解除することを正式に決めました。

避難指示が解除されるのは、富岡町の帰還困難区域のうち復興拠点に指定されている小良ヶ浜地区と深谷地区を通る2つの県道や町道などおよそ7.2キロメートルです。今回の避難指示解除は住宅は含まれず、共同墓地や集会場、浄化センター、そしてそこにつながる幹線道路が対象となります。

原子力災害現地対策本部 樋本諭総括・広報班長「避難指示解除はゴールではなく、復興に向けたスタートです。引き続き安心して帰還できる環境整備に取り組み福島の復興を前進させていきます」

今回の解除で、原発事故のあと帰還困難区域になった県内6つの町と村に設けられた復興拠点の避難指示がすべて解除されることになります。