11月2日から始まった福島第一原発の処理水の3回目の放出について、東京電力は20日、すべての作業を終えました。
福島第一原発にたまり続ける処理水について、東京電力は2日から3回目の海への放出を始めました。処理水は、19日午前10時すぎに、予定していた7800トンの放出が終わり、20日は配管に残った処理水を淡水で押し流す作業を行い、午後0時1分、3回目の放出作業をすべて終えました。
処理水は今年度、3万1200トンを4回に分けて放出する計画で、これまでにタンク23基分、約2万3000トンあまりが放出されています。東京電力によりますと、これまでのところ原発周辺の海域のモニタリング調査でトリチウム濃度に異常は確認されていないということです。
東京電力は4回目の放出を年明けに始める計画です。
また、東京電力は処理水の海洋放出で風評被害を受けた事業者を対象に、損害賠償の請求に必要な書類の発送を20日から始めました。東京電力によりますと、16日までに漁業者や水産加工会社などから、請求書の発送依頼が580件あったということです。










