今年は「親子グマ」目撃相次ぐ

全国でも今年はクマの目撃が急増しています。

昨年度の目撃件数の推移をみると、例年は6月から8月にかけてピークとなりますが、今年は9月以降もペースが落ちていません。11月だけでも、昨年度とはまったく違うことがわかります。

なぜかというと、今年は「親子グマ」の目撃が相次いでいるということです。野生動物を調査している県自然保護課の溝口さんによると、去年はクマのえさとなる木の実が豊作だったことから、今年、子グマが多く生まれました。しかし、今年は県内全域で木の実が凶作でした。そのため、えさを求めて親子グマが山から下りてくるようになり、目撃件数が急増したと溝口さんは分析しています。

子グマは近くに親グマがいるので、溝口さんは、決して近づかないよう、呼びかけています。

また、イヌを飼っている方は注意してください。追い払ってくれるように思えますが、かえって刺激してしまう可能性もあるということです。

さらに、クマのエサとなるカキやクリなどは早めに収穫してください。今年は年末まで警戒が必要だということで、もうしばらく対策が必要になりそうです。