震災後初めて校舎を一般公開 最後の卒業生も
原発事故に伴い、おととし閉校した、旧津島小学校と旧津島中学校。震災後、初めて校舎の一般公開が行われ、卒業生たちが思い出話に花を咲かせていました。
卒業生「何も変わらない。目の前がすぐ山だったので、こんな感じだったなと思い出した。」

小学校の教室には、原発事故で町を離れた児童たちが、地区の歴史をまとめた「ふるさとなみえ博物館」も展示されました。
嘉人さんの祖母「嘉人くんかわいかったな。ちっちゃい時の方が」
旧津島小学校最後の卒業生で、博物館の館長、須藤嘉人(よしと)さん。この「ふるさとなみえ博物館」をおととし、避難先の二本松市の校舎に作りました。今回、博物館が津島小に展示されるのは初めてです。
須藤嘉人さん「ここまで頑張れたなって思ったりとか、いろんな人が来て見てくれるのがうれしい。保育士を目指している。人と関わることが得意になってきたので(人と)関わる楽しさが分かった。そういった将来に行きたいと思った」
浪江町は現在、小学校と中学校の校舎の利活用を検討していて、一般公開は今回で最後を迎えます。震災原発事故から12年あまり。卒業生たちは、学び舎で過ごす最後の時間を心に刻んでいました。
学校の校舎については、今後の活用が見込まれない場合、来年度以降、校舎の解体が行われます。










