関係者によりますと、福島第一原発の処理水について、東京電力は5日午前10時18分、気象条件などに問題がないことから、2回目となる海洋放出を始めました。
東京電力は、2回目の放出に向けて、海水で薄めたおよそ1トンの処理水を放出前の水槽に移すなど、準備を進めてきました。サンプルを採取して測定した結果、トリチウム濃度は基準の1リットルあたり1500ベクレルを下回っていることが確認されていました。
処理水は8月24日から9月11日まで1回目の海洋放出が行われ、7788トンが放出されました。東京電力によりますと、トラブルは確認されず、周辺海域のモニタリングでは、いずれも基準値を下回っていました。2回目も、1回目と同じ程度のおよそ7800トンの処理水が海に放出される計画で、期間は17日間を見込んでいます。
東京電力は「2回目の放出についても、初回と同じく計画通り放出完了できるよう最大限の緊張感を持って取り組んでまいりたい」とコメントしています。
【午前11時15分追記】 5日午前11時すぎ、伊豆諸島に津波注意報が発表されましたが、東京電力によると影響はなく、放出を継続しているということです。