ポイントはストレッチと靴選び

ところで、みなさんは中学生のスクールバッグの重さはどれくらいか知っていますか?

平均の重さは、およそ10キロ。部活の荷物を含めるとさらに重くなるため、歩くときはバランスをとろうと猫背になり、頭も下を向いてしまいます。姿勢が悪くなったり肩こりが出てきたり首が痛くなったりする原因になりやすく、さらに足の負担も増えることなります。

背負ってみると猫背に…(左)

足の形と足の握力については、「左右差がないこと」が重要です。取材した浦部アナウンサーの場合、足の大きさや地面に設置している範囲、また握力はともに31キロで、左右差はほぼありませんでした。

さらに、最近では肥満体型の子どもが増加していて、自分の体重で足を痛める人も多いそうです。そのため、県立医大の楠本准教授は日ごろから足のストレッチが重要だと話します。

楠本准教授「つま先をあげて、ぐーっと後ろのハムストリングスを伸ばすストレッチはやったほうが良い。土踏まずのかかとから親指にかけて広い範囲で広く押してあげると良い。硬いところを重点的にほぐしてあげて柔軟性を出して、しっかり使う準備をしてあげる」

また、足を痛めないためには靴選びもポイントです。底が薄い靴は、成長途中の子どもの骨や間接に負担が大きいため、インソールなどのクッションで軽減すると良いそうです。

楠本准教授「小さい靴を履いている人も一定数いるし、大きすぎる靴を履いていて足の指に過度な力が求められるもの足のトラブルのひとつ」

楠本准教授によりますと、靴の適性サイズは自分の足の+0.5ミリくらいだということです。

調査が行われた、平野中学校ではスクールバッグが重すぎるということもあって、2学期から教材を教室に置いて帰る「置き勉」を導入しているそうです。