福島県を襲った記録的大雨による水害では、川から水があふれただけでなく堤防が決壊した場所も、いわき市と南相馬市で確認されています。11日から緊急の工事が始まった現場から中継です。

【阿部正輝記者】
いわき市常磐藤原町です。目の前を流れているのが藤原川ですが、8日の大雨によって堤防が決壊しました。コンクリートの護岸が大きくえぐられてしまっています。

まもなく稲刈りを迎えるはずだったであろう水田に、水や土砂が流れ込み、稲が倒れてしまっています。

県によりますと、今回の災害により、冠水や土砂の流入被害が確認されている水田の面積は、11日までに317アールに上っていて、影響は非常に大きなものとなっています。

県は11日から、壊れた堤防の応急工事を始め、先ほどまでに20個ほどの土のうを積み上げました。工事は12日以降も急ピッチで進められ、最終的に120個程度の土のうを積み上げる予定ですが、工事完了には数日を要する見通しです。