記録的な大雨から3日、大きな被害があった福島県いわき市や南相馬市では、11日も後片付けに追われました。このうち、いわき市では作業を手伝うボランティアが活動を始めました。

いわき市に開設された災害ボランティアセンター。ボランティアの活動が11日朝から始まり、市の内外から集まったおよそ50人が、被害が大きかった地域に向かいました。
ボランティア・柏谷裕司さん「土砂とか家財とかもおそらくひどい状態になっていると思う。できることは何でもやりたい」
ボランティアが入ったのは、被害が大きかった内郷地区などのうち、高齢者世帯など自力での復旧が難しいおよそ10世帯です。
阿部正輝記者「気温30℃に迫る暑さの中、ボランティアによる支援が行われているこちらの住宅。そばには湯本川が流れていて、目の前にかかっていた橋は流されてしまったということです」
吉田浩章さん「川があふれ出した。雨が落ち着いて戻ってきたら、家が浸水していて1階部分が泥水に浸かっていた」
1階部分が床上浸水した常磐上湯長谷町の住宅では、水をかぶって動かなくなった家電や畳などを外に運び出しました。
ボランティア・柏谷さん「想像はしていたが、それ以上にひどい状況だと分かった。特に大変なのは畳、水を含んで何倍にも重くなっているので、それを搬出する作業」
吉田さん「私ら3人くらいしかいませんから、ボランティアの何人か来てくれてとても助かっている」
いわき市は連日30℃近い暑さが続いていることから、市では片付け作業の際は熱中症の予防対策を取るよう呼びかけています。
ボランティアの派遣依頼は、市の社会福祉協議会の専用ダイヤルで受け付けています。
【ボランティアの依頼相談】※午前9時~午後5時
080-2806-9023
080-2806-9024
080-2806-9025