「てのひら 子どもたちのミライ」

描いたのは、「自分の好きな物」です。福島第一原発事故の避難区域が残る福島県大熊町の子どもたちが、自分たちの成長を記録した本づくりに取り組みました。

本づくりに取り組んだのは、大熊町の教育機関「学び舎ゆめの森」の子どもたちです。今年8月、校舎が完成したこちらの学校は、0歳から15歳までが一緒に学んでいきます。

水津邦治アナウンサー「校舎内は行き止まりがないつくりが特徴で、あらゆる所に2万冊の本が置かれています」

町では、毎年、子どもたちの成長を1冊の本にまとめる活動を行っていて今回、子どもが取り組んだのは、文章に添える「挿し絵」を描くこと。テーマは、“自分の好きなもの”です。

子どもたちは、鉛筆を使って思い思いの絵を描きます。

こちらは、誕生日にお父さんからもらったコップの絵です。

生徒(9年生)「私の誕生日の時に、大熊町に引っ越すとなってもらうのが遅くなったけど、やっと届いて大切に使っています」

震災の時は2歳だったというこちらの生徒は、家族から町での思い出をよく聞いているといいます。

生徒(9年生)「自然がいっぱいあるというのと、ちょうどいい感じにお店屋さんがあるのがいいと言っていました」

本作りは、来年3月ごろに完成する予定です。