処理水の放出が始まってから31日で1週間を迎えますが、福島県内では、県産水産物を応援しようという動きが各地でみられています。相馬市の「浜の駅」では、放出後に1日100件以上の迷惑電話がありましたが、客足が伸び、売り上げが増加しています。

岸田総理「うん、歯ごたえがやっぱり違うね。コリコリ感が。大変おいしいです」

総理官邸の30日の昼食の様子です。食事にはヒラメ、スズキ、タコの刺身など福島産の食材が多く使われました。処理水の海への放出を受けて、安全性をアピールする狙いがあるようです。

こうしたなか、県内では、県産物水産物を応援する動きが…。

浦部智弘アナウンサー「イカなど常磐ものが揃えられた浜の駅では、処理水放出後でも多くの人でにぎわっています」

鮮魚コーナーに並ぶホッキ貝やヒラメ。相馬市の「浜の駅松川浦」には、新鮮な常磐ものを目当てに多くの人の姿が…。

南相馬から来た人女性「(何のお魚を買うんですか?)これはマガレイです」

郡山から来た人男性「(常磐ものは)他のより味が良いと思う」

こちらでは処理水放出後、1日100件以上の迷惑電話がかかってくるなど、風評が懸念されていました。

浜の駅松川浦 佐藤武男副店長「浜の駅としてもお客さんが減るんじゃないかと不安はありました」

それでも、先週末は1日1300人以上が訪れ、客足、そして売り上げも、去年の同じ時期と比べても1.2倍に増加したということです。

南相馬市から来た女性「地元だから応援したい気持ちがあるので、安心して食べられますよとアピールしたい」

郡山市から来た男性「(応援したい気持ちも)ありますけど、一番は美味しいから来ています」

浜の駅松川浦 佐藤武男副店長「『応援しているので頑張ってください』ときのう1件電話がありました。(これからも)新鮮で安い魚を提供していきたい」