こちらは震災後、福島県川俣町で生産が広がり復興の象徴になっている「アンスリウム」です。花の生産にはマグロの養殖で知られる近畿大学が協力していて、さらに新しいアイデアで商品や作品が生み出されています。

ハートの形でプラスチックのような質感の鮮やかな葉を持つ川俣町特産の花「アンスリウム」。川俣町は、近畿大学と共同でアンスリウムを復興のシンボルにしようと栽培に取り組んできました。

そうしたなか、より身近に感じてもらおうと開発されたのが…。

小湊愛巳アナウンサー「このかわいい形をしたラスク、実はアンスリウムをモチーフにしたラスクなんです」

その名も「アンスリウムラスク」。川俣町、近畿大学に加え、県内でパンや洋菓子を製造するグリムが共同で開発しました。

そのお味は…。

小湊愛巳アナウンサー「このサクッとした食感、そして優しい甘さのイチゴがおいしいです」

こちらはプレーン、チョコ、抹茶など5種類の味がセットになっていて、グリムが運営する菓子店・紫月庵と道の駅川俣で購入できます。

グリムプラザ紫月庵 佐藤渉美さん「今までは花を飾るという形で楽しんで頂いていたが、今回スイーツという形で開発したので、家庭で食べて頂くことによって(アンスリウムを)身近に感じて頂けたらなと思う」

一方、町内にあるかわまたおりもの展示館で開催されているのは「かわまたシルクとアンスリウム染めrenmen」。町では、新たな特産品として「かわまたアンスリウム」と伝統の「かわまたシルク」の融合に力をいれてきました。

今回は近畿大学の学生がアンスリウムで川俣シルクを染めた自然な風合いの作品およそ60点が展示されています。この展示会は、「かわまたおりもの展示館」で11月12日まで楽しめるということです。