福島県内に中国からの迷惑電話が相次ぐ中、全国各地から福島を応援する動きも出ています。いわき市のふるさと納税の注文が、ここ1週間で通常の4倍近くに増えていることが分かりました。
いわき市の「ふるさと納税」を担当する創生推進課です。処理水の放出日が決まった8月22日以降、ふるさと納税の寄付額が急増しているということです。22日から27日までに915件と通常の4倍近くで、寄付総額は1734万3000円。全体の9割近くが水産物への応援です。
いわき市創生推進課 小川仁一さん「福島の魚を食べて応援したい。福島の漁業を少しでも支援したい。漁業者のみなさん、どうか頑張ってくださいというような心温まるメッセージを多数いただいて寄付をいただいています」
一方、こちらは、いわき市の鮮魚店「おのざき」。ふるさと納税の返礼品を10年ほど前から扱っていますが、返礼品の注文はおよそ4倍。ネットでの商品全体の注文は、10倍ほどに跳ね上がっているといいます。
おのざき 小野崎幸雄社長「処理水が流れるにあたって、もしかしたら風評が起きるのではないかなと思っていたが、でもそれを上回るような商品を2・3年前から商品づくりをしていたので、そういうことに対してはすごく今ありがたいなと思っています」
こうした全国からの応援にいわき市の内田市長も感謝しています。
いわき市内田広之市長「こういった応援がさらに広がっていただければ、福島県も漁業関係者をはじめ、様々な水産物を取り扱っている方々にとって励みになる」
いわき市では、返礼品を通して、「今後も常磐もののおいしさをアピールしていきたい」としています。










