夏の甲子園で、聖光学院は12日の2回戦、去年に続き仙台育英に敗れました。試合後の最後のミーティングでは、高中キャプテンが涙を流しながら仲間への感謝を伝えました。

仙台育英戦後に行われた最後のミーティング。

高中一樹主将「本当に悲しくて、悔しさしかなくて」

聖光学院の今年の夏が終わりました。

夏の高校野球福島県大会まで1か月を切った今年6月。高中キャプテンにこの夏の目標を聞いていました。

高中主将「一瞬一瞬、やりきって絶対日本一とります」

日本一。去年ベスト4に輝いた聖光学院は、全国の頂点を目指しました。

高橋広季アナウンサー「2回戦の仙台育英戦にはおよそ1100人の応援団が駆けつけました。試合前からスタンドは熱気に包まれています。」

12日、2回戦で立ちはだかったのは、去年聖光が準決勝で敗れた王者・仙台育英。

聖光は、2点を追う4回。3番杉山に会場を沸かせる一打が。ライトスタンドに叩きこむ追撃のソロホームラン!杉山の一発で1点差に詰め寄ります。

杉山選手の父・剛さん「チームのみんなが打たせてくれたホームランだと思います。うれしいです」

守っては7回、ライトの松尾がみせました。鋭い打球をダイビングキャッチ!気持ちのこもったプレーでチームを盛り立てます。

しかし、2対8で迎えた最終回。2アウトと追い込まれ…。空振りの三振でゲームセット。去年の雪辱とはならなかったものの、最後まで諦めない、そして泥臭いプレーで会場を沸かせた聖光学院。ナインの奮闘は、甲子園に確かな足跡を残しました。

斎藤智也監督「高中が成長したおかげでみんなが一つのチームになって、今年も聖光学院が求めているすばらしいチームになったなと思っているので、せめてここで終われることが幸せだなと思います」

試合後、宿舎で行われた最後のミーティング。

高中一樹主将「こうやってずっとやってきた60期の仲間と一緒にもう野球ができないと考えると本当に悲しくて、悔しさしかなくて、いろいろ助けてもらってやれたことが嬉しかったです。本当にみんなありがとう」

日本一という目標は、後輩たちに託されました。