31日午後、福島地裁で開かれている強制わいせつ事件の裁判で、性被害を訴えている元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが法廷内で倒れました。弁護人によりますと、その後体調は回復したということです。

この裁判は、福島県の陸上自衛隊郡山駐屯地に所属していた元陸上自衛官の男3人が、おととし8月、当時同僚だった五ノ井里奈さんを北海道の演習場でベッドに倒し、覆いかぶさって下半身を押しつけるなど、わいせつな行為をしたとして、強制わいせつの罪に問われているものです。6月の初公判で3人は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。

31日は午後1時半から2回目の公判が行われ、五ノ井さんも出廷しました。検察側の席に座っていた五ノ井さんは、弁護側による元上司への証人尋問が行われていた午後2時半前に倒れました。五ノ井さんは呼吸が荒い状態で、その後車いすで移動し、救急搬送されました。午後6時すぎ、弁護人によりますと五ノ井さんの体調はすでに回復しているということです。