エアレースパイロットの室屋義秀さんが、次世代のパイロットを発掘して育てる、日本初のプログラムが行われています。【からつづく】

6月10日と11日の2日間に渡って行われた選考会。1日目は体力テストが行われ、14人が勝ち残りました。今回は選考会=キャンプ2日目の模様をお伝えします。

選考会2日目。

「おはようございます。」

1日目の合格者が集まってきました。2日目の参加者は14人。

その頃会場では、一番後ろの席で呆然と立ち尽くしている候補生がいました。福島県からただひとり参加している宮田翔さん(32)です。

宮田さん「小論文が少し短かったかな。もしかしたら…。確かに。(成績の)順位順だ。」

室屋義秀さん「皆さんおはようございます。キャンプ2、DAY2進めていきたいと思います。きょう座ってもらった席は、きのうの点数を成績を集計しています。体力テストと小論文。」

座る席は、毎回成績順と決まっています。成績の良い人が一番前。1日目の成績が最も良かったのは、千葉県から参加した大学4年生の有村琉世さん(21)です。

一方の宮田さんは最下位。崖っぷちからのスタートです。

室屋義秀さんが、次世代のパイロットを育てるために始めたレースパイロットプログラム。今回の選考会は2日間にわたって行われ、体力テストのほかに、コミュニケーション能力を見るテストも行い、総合点で順位が決まります。

室屋さん「キャンプ1では、基本的にフィジカルの体力テストばかり行ってきましたけど、これからパイロット免許をとらなきゃいけない。スポーツ選手としてトレーニングを積み重ねていく訳ですが、論理的な思考とか、勉強する方法とか、基本的な言語能力は求められていくので、まずは小論文で簡単に見てみようと。」

室屋さんが独自に基準を設けた「やる気点」も、順位に大きく影響しています。

室屋さんは、継続してやり抜く力を見るために、毎日ツイッターに投稿するという課題を前回、訓練生に与えました。

室屋さん「みんな毎日書いてる? 」
スタッフ「書いてます。初回のほうで消えていく人もいる。」
室屋さん「どれ位、継続して上げているかだけ。一番重要。」