11日朝、福島市にある福島県警福島警察署の男子トイレで、頭から血を流した状態で見つかり、意識不明となっていた男性警部補が死亡しました。

死亡したのは、交通一課に勤務する男性警部補(45)です。

県警によりますと、11日午前5時すぎ、福島警察署の男子トイレで、男性警部補が頭から血を流して倒れているのを署員が発見しました。警部補は福島市内の病院に搬送され、意識不明の状態でしたが、午後3時半ごろ死亡が確認されました。

警部補は、施錠をしたトイレの個室の中で倒れていたということで、右もも付近に拳銃があり、右手が添えられていたということです。警察は、拳銃で自殺を図ったとみて捜査しています。

警部補は当時当直勤務中で、拳銃を所持していました。遺書などは見つかっていないということです。また、今のところ勤務上のトラブルは確認されていないということです。

福島県警では、3月20日、二本松警察署でも女性巡査長(34)が拳銃を使って自殺したとみられる事案が起きていました。また、本部では去年11月から今年1月までの間、後輩の警察官に拳銃の銃口を向けたとして、男性警察官が書類送検されています。

今回の事案を受けて県警は「このような事案が発生したことは誠に遺憾。今後原因を調査し、再発防止に努めて参ります」とコメントしています。