23年1月2日、福島県郡山市の交差点で、乗用車が優先道路を走っていた軽乗用車に衝突し、軽乗用車に乗っていた4人が死亡する事故がありました。DNA鑑定の結果、亡くなったのは、郡山市大平町の会社員の男性(41)、パート従業員の妻(39)、長男(20)、高校生の長女(16)と判明したと発表しました。
死因は、男性と長男、長女は焼死、妻は一酸化炭素中毒でした。
■長男(20)は消防士 職場の先輩「熱かったね、ごめんな」
長男(20)は郡山消防署の消防係に所属する消防士で、11日、事故があった現場には職場の先輩の男性(24)が訪れ、無念の思いを語りました。
Q.長男はどんな人柄?
「何事にも真摯に向き合う、明るい性格の良い後輩でした」
Q.今日はどうして事故現場に来た?
「一度以前にも来ていたが、ちょっと信じられなくて、自分の整理がつかない部分があって、もう一度こちらに来た」
Q.手を合わせて何とお話しした?
「焼死ということだったので、熱かったねと。ごめんなと。もっと一緒に仕事したかったということを伝えてきました」
男性によりますと、長男は救助隊を目指していたといいます。
「彼は救助隊になりたいって大きい夢があって、私も同じ救助隊になりたいっていう夢を持つ同じ仲間だったので、今回のことがとても悲しいとしか言いようがない」
Q.働きぶりはどうだった?
「言わなくても動いてくれる、フットワークが軽い人だったので、とても一緒に仕事をしていて頼りがいもありましたし楽しかったです。何事にも疑問を持って質問もいっぱいしてくる人だったので、とても真摯に向き合っていたんだなと思う」
Q.思い出はありますか?
「普段一緒に生活もしていたし、現場に一緒に行くこともあったし、普段の生活であらゆるところが思い出でいろんなことを思い出す」