店名「音カフェ721」に込めた思い

家を買い、その1階をカフェにすることに。

山本進さん「狭いんですけど、ここが客席になります」

ただのカフェではありません。音楽を楽しむ「音カフェ」です。

昔からよくジャズバーに行っていたという2人は、この場所を大好きな音楽と笑顔で溢れる場所にしたいといいます。

この日、公恵さんは大きな板に、何やら文字を書いていました。
店の看板です。

「音カフェ721です」
公恵さん「音楽があるカフェで、721は結婚記念日です、すみません(笑)」

店の名前には「2人でやっていく」という決意が込められていました。

山本進さん「気持ちを入れなきゃいけんなという気持ちになりますね」

山本さん夫妻には、3人の娘がいます。そのうちの1人は、被災地への移住を猛反対したといいます。
それでも、強い意志を持って、2人は富岡町へやってきました。

山本進さん「不安はありました。だけどこちらのことを思う気持ちで来ることになったんだと思います」

カフェの中でも存在感を放っているピアノは、娘たちが幼い頃に広島で使っていたもの。かつて家族を明るい音で包んでくれたこのピアノで、今度は富岡町を元気付けたい。

オープンまであと1週間です。