福島県内で長く愛されている老舗の今を伝える『老舗物語』。今回は、須賀川市の寿司店です。地元で愛され続けるお店のこだわり、それは「海に面していないからこそできること」。厳選した新鮮な素材を提供しながら画期的な取り組みにも挑戦しています。
美しい黄金色のウニ、そして鮮やかに輝くイクラをはじめ厳選した素材を使っていて特に、見た目にもわかるほど脂がのったマグロは、天然の本マグロを使うのがこだわり。
味はもちろんのこと、目にもおいしい…そんなお寿司を提供しているのが海から遠く離れた山間の須賀川市長沼地区にある『ちから寿し』です。昭和44年創業、67年もの間地元の方はもちろん、今では遠方からもお客が訪れます。
現在、こちらで大将として腕を振るうのは2代目の桒名克己さんです。
--桒名克己さん(ちから寿し 2代目)「父親・母親が旧岩瀬郡で初めての寿司店として始まりました。」
物心がついた頃には、すでに寿司職人の道を志し22歳の若さで2代目を受け継ぎました。
--桒名さん(2代目)「だいぶお客さんに教えられたり、お客さんとケンカしたり。今思うと、どうしようもない寿司店だった、若かったので今は思います。このままではダメなんじゃないかと、180度くらい変えるような物の考え方で、最後には行って良かったなと心のお土産を持って帰れるようなお店にしていかなくてはいけないと思いました、それが36歳の時。」
そこで取り組んだのが、お店で使う食材へのこだわりです。
--桒名さん(2代目)「限りなく天然ものにこだわっています。そして、(お店が)内陸部にあるので、“内陸の海”ということに意識を持ちながら。」
長沼地区は山間の地域ですが、海に面していないからこそ、全国の様々な地域から旬の食材を厳選して仕入れることができる、それが強みだといいます。
その中でも一番のこだわりの食材は、なんといっても・・・
--桒名さん(2代目)「寿司店をやる上で本マグロを使いたい、東京の豊洲市場の仲卸から仕入れている。」
「ちから寿し」はいつしかおいしいマグロが食べられるお店として認知されるようになり、多くのお客さんが足を運ぶようになりました。
そして、ほとんどのお客さんが注文するランチメニューがあるんです。それがこちらの「海鮮丼ランチ(天然本鮪トロ寿司付き/2,200円)」です。
--桒名さん(2代目)「全体的に見ても8割くらいがその商品。」
まぐろの中落ちやサーモン、ホタテ、エビなど10種類ほどの海鮮を使ったなんとも華やかな海鮮丼。さらに、アラを使ったお吸い物、小鉢、そして本マグロの握りが1貫ついたセットになっていて、満足感とお得感がいっぱいの人気ナンバーワンのメニューです。
--お客さん「大満足です!」
--お客さん「いろいろな歯ごたえがあって、とてもおいしいです。連れてきてもらってよかった。」
--お客さん「新鮮でおいしい、ここなら間違いない。」
訪れた方も大満足のようです。
--桒名さん(2代目)「商売は単純だと思っている、必要なものは必要なんですよ。必要じゃないからお客さんが離れていくだけで、必要であればどんなところでもお客さんは来る。そういう人間になりたい、そういうお店にしたいというのが根っこにある。」

さらに必要としてもらえる付加価値を高めるため、新たな商品も作りました。中心となったのは3代目修行中、娘の美稀さんです。
--娘・美稀さん(フローズンちから工場責任者)「コロナでお客さんが激減しちゃったので、考える時間もたくさんあって、その時に冷凍すれば食品の廃棄も防げるし、遠方にいる方にも送れるし、開発をはじめたました。」
コロナ禍の時間を使い、冷凍ちらし寿司を開発。自然解凍や湯煎することで自宅でも新鮮なできたてのお店の味が楽しめるようになりました。
冷凍ちらし寿司は全部で4種類。イクラやずわい蟹、マグロの中落ちなどバリエーションも豊富で、桃の節句に家族で楽しめますね。

--娘・美稀さん「これから冷凍部門というものをもっと大きくするのに、福島常磐ものを使った、例えばメヒカリとかそういったもので、もっともっと福島県、須賀川市、長沼町を世に発信していって輸出もしていきたいですね。」
【ちから寿し(福島県須賀川市長沼)】
営業時間:午前11時~午後10時
定休日:水曜日・第一火曜日
『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2026年2月19日放送回より)













