驚きの技術 海外選手からも注目
この出会いは、世界に挑み続ける鈴木選手にとって大きなものでした。
鈴木選手「福島にあるNTSさんと一緒に戦えるというのは、すごく僕にとって心強い」
2年前からタッグを組んだ鈴木選手とNTS。理想の滑りを実現するために必要なのは、軽量化と剛性の高さという相反する目標の両立でした。にもかかわらず、競技バイクや航空宇宙産業で培った持ち前の技術力で、わずか2年で7回の試作を重ねます。その情熱と開発スピードに鈴木選手は驚いたといいます。

鈴木選手「すごく仕事も早いし、お願いしたものが早く、思ったようなものができててくるので、本当に驚きの連続だったと思う。(生田目社長が)本当に熱い方だなって。今までそういう会った方でなかなかいない」
鈴木選手の意見を取り入れ、よりいいものをつくりたい。鈴木選手とNTSの挑戦は、いつしか他の選手からも注目を集める存在になっていました。
鈴木選手「海外の方に持っていってテストしているんですけど、やはり海外の選手からあのチェアスキーは何だというふうにジロジロ見られたり、これは売っているのかと聞かれることが多い」
なぜ、そこまで情熱を傾けられるのか。
生田目社長「自分が人生のなかで世界で一番になりたいって強い信念で今も思っているので、そこにむかって鈴木君と一緒に行きたいと思います」
福島から再び世界の頂点を目指す選手と、メイド・イン・フクシマの最先端技術、その思いは一致しました。

生田目社長「最高最良の結果にどこまで我々が手助けになれるか、そして福島県でつくったもので福島県出身の選手がメダルを取るっていうそのストーリーを今回実現させたいと思います」
鈴木選手「ソチ(大会)以来、メダルを全然取れていないので、次こそは福島の方々に新しいメダルをお見せしたい。表彰台の一番を目指していきたい」
メイドインフクシマの技術と情熱に支えられ、鈴木選手は再び世界の頂点を目指します。













