福島市は13日、18歳未満の高校生を深夜に車に乗せ、居眠り運転をして事故を起こしたなどとして、30代の男性職員を停職処分にしたと発表しました。

停職6か月の処分を受けたのは、福島市役所の本庁に勤務する一般職員の30代男性です。

福島市によりますと、男性職員は去年8月2日の午前3時半すぎ、女子高校生を乗用車に乗せて、市内を運転中、居眠りをして信号柱に衝突する事故を起こし、高校生に全治約26日間のけがをさせました。また、高校生が18歳未満と知りながら、保護者の同意を得ずに深夜に車に同乗させたとして、県青少年育成条例違反と過失運転傷害の罪で、今年1月に罰金80万円の略式命令を受けました。

男性職員と女子高校生は、共通の趣味を持つ友人で、複数回会っていたと話しているということです。

さらに、勤務時間中に断続的に「X」の閲覧・投稿を繰り返す、頻繁かつ長時間に離席する、居眠りをするなどの問題があり、所属長や同僚から再三指導や注意があったにもかかわらず、改善されませんでした。また、業者との決済に関する書類の紛失、未作成などの不適正処理もあったということです。

去年6月に所属先から報告があり、さらに指導をしたことで勤務態度は改善されましたが、担当業務に著しい遅延が発生する、他の職員がサポートせざるを得ない状況になり、他職員の負担が増加するなどの支障が生じたということです。

福島市は「市民の信頼を著しく裏切る行為」として、この男性職員を13日付けで停職6か月の懲戒処分としました。職員は、依願退職の意向は示していないということです。