100円の収入得るのに6000円以上の費用が…

JR東日本では、持続可能な交通体系について建設的な議論をするためこうしたデータを明らかにするとしていて、今回収支が公表されたローカル線は、36路線、71区間でそのすべてが赤字でした。非常に厳しい経営状況となっていますが、その1つの目安に「営業係数」という指標があります。これは、100円の収入を得るために、どれくらいの費用がかかっているかを表したものです。

福島県内の路線で、最も大きいのが只見線で、只見から小出の間では、100円を得るために6741円の費用がかかっています。磐越東線では3065円、磐越西線では2121円の費用がかかっている区間もあります。一方で、最も赤字額が大きかった常磐線では、営業係数は最も小さい値となりました。

厳しい状況が続くローカル線ですが、福島県内では来年、JRと自治体が共同で企画するふくしまデスティネーションキャンペーンが予定されています。ローカル線の新たな魅力や需要の創出につながることが期待されます。