赤信号無視は“故意”か“見落とし”か
判決によると、池田被告は、1月22日の午前6時半すぎ、酒気帯びの状態で車を運転し、郡山駅前で赤信号を無視し、時速70キロで交差点に進入、横断歩道を青信号で渡っていた大阪府の受験生の女性(当時19)をはね、死亡させたほか、20代の女性にけがをさせた。

これまでの裁判員裁判で、検察側は「池田被告は信号に従うつもりはなく、ことさらに赤信号を無視して事故を起こした」と指摘。これに対して弁護側は「飲酒の影響で注意力が散漫になり、赤信号を見落とした」と主張していて、信号無視の故意性、危険運転致死傷罪が成立するかどうかが争点となっていた。
