福島県南相馬市の鮮魚店が調理した刺身を食べた49人がノロウイルスに感染する食中毒が発生しました。
県によりますと、12月12日、南相馬市にある飲食店2店舗を利用した2グループの20代から60代の男女計49人が、13日以降、下痢や腹痛などの症状を訴えました。医療機関から報告を受けた相双保健所が調査したところ、ノロウイルスによる食中毒と断定しました。49人は全員が回復または快方に向かっているということです。
原因となったのは、2つの店舗で忘年会用料理として提供された刺身で、いずれの店も、南相馬市原町区にある「米倉魚店」が調理したものを客に提供していました。保健所が刺身を調理した人の便を検査したところ、ノロウイルスが検出されたということです。これを受け県は、米倉魚店に対して18日から3日間の営業停止処分としました。
県によりますと、今年県内で発生したノロウイルスによる食中毒の患者は311人と、前年同時期の104人と比べ、約3倍に上っています。県は、下痢や嘔吐の症状がある人は、食品を直接取り扱う作業をしないことや、使ったまな板、包丁などは熱湯や塩素消毒液で消毒することなどを呼びかけています。










