森の中を移動する、ナゾの巨大な物体。

これは、風力発電で風を受ける羽根「ブレード」と呼ばれる部品です。

ブレードの長さは51メートル、先端を高く上げたり低くしたりしながら、市街地を経て、福島市の吾妻高原まで運ばれてきました。

福島市に建設が進められている「吾妻高原風力発電所」では、15日、ブレードの取り付け作業が公開されました。
作業は、風が一番弱まる早朝から始まりました。

高さ84メートルのタワーの先にある「ハブ」の部分にブレードを取り付けていきます。

作業はクレーンを使って慎重に進められ、およそ1時間後、ハブに設けられた接続部分の穴にブレードが付けられました。

「吾妻高原風力発電所」では、全部で9基の建設が進められていて、設備容量は合計で3万2400Kw。一般家庭にして、1年間に1万5300世帯分の電力供給ができる計算です。

ブレードの取り付けが終わった後は、電線などの設備工事、試験運転を経て、来年5月の完成を目指しています。