犯行のきっかけは“トイレ”

事件当日の去年11月12日午前10時ごろ、父親が前日の夜からトイレに行っていないことを心配し、トイレに行くように話すと、父親が「行きたくない」と言って掴みかかってきたため、それを払いのけ、近くにあったスチール製の体重計で父親の腰を2回から3回殴ったと証言しました。

検察は、父親が亡くなった直接の原因は、腰にある左腸骨の粉砕骨折による出血で、少なくとも600ミリリットル出血し、致死量に達していた可能性があると指摘しました。

被告は、検察からの「父親を体重計で殴るときためらわなかったのか」という問いに「一瞬ためらったが、その時は頭が真っ白になってしまった」と答えました。