明治安田生命J3リーグで首位のいわきFCは30日、引き分け以上でJ2昇格の可能性もありましたが、アウェーで宮崎に敗れ、昇格は持ち越しとなりました。
高橋広季アナウンサー「勝てばJ2昇格の可能性もあるこの大事な試合。およそ1300キロ離れたここ宮崎に多くのいわきFCサポーターが駆けつけました。ここから選手たちの背中を後押しします」
いわきFCのサポーター「震災から復興に向けてできたチームなので、その思いを込めて昇格をこの目で見たいと思って来ました」
いわきFCのサポーター「いつものように走る・止まらない、90分ずっと動き続けるサッカーを期待しています」
J3首位のいわきFCは、30日にアウェーで11位のテゲバジャーロ宮崎と対戦。この試合に勝てば、J2昇格を一気に引き寄せる運命の一戦です。
試合は序盤からいわきがボールを支配し、何度もチャンスを作ります。しかし前半16分、今シーズン初めてスタメンに抜擢されたセンターバックの米澤が自陣でボールを奪われ、そのまま先制ゴールを献上。いわきが追いかける展開になります。
追いつきたいいわきは、怒涛の攻撃を見せますが、宮崎のファインセーブに阻まれるなどして惜しくも0対1で敗れました。
●いわきFC・村主博正監督
「遠くいわきからたくさんのサポーターの方が来ていただいたこと、いわき市でも3ヶ所でパブリックビューイングをやっていただいているなかで、応援してくれている皆さんと喜びを分かち合えなかったのは本当に残念で申し訳なく思っています。
ゲームの内容は宮崎さんが工藤選手のために最後まで体を張ったプレーの前にゴールを奪うことができませんでした。
きょうの宮崎の選手たちの体を張ったプレーは我々も見習わなければいけないと思っています」
Q きょうの選手たちへの評価は?
「今できる最大値を出してくれたと思います。
最後のところ、ゴールを割らせてあげられなかったのは私の力不足で残念に思います」
Q 失点シーンについて。今シーズン初スタメンの米澤選手が自陣深いところでボールを奪われ、宮崎の橋本選手にゴールネットを揺らされる形となりました。
失点シーンについてはどう見ていますか?
「クリアのところとジャッジのところで判断を間違えたのかなとは思いますが、日頃からヨネ(米澤哲哉選手)は試合に出られなくてもチームのためにやってくれている選手です。
ヨネのミスをチームで挽回しようとプレーや声がけを皆でやっていたので、この悔しさを次につなげられるようにやっていきたいと思います」
Q 次のホーム鹿児島戦に向けては?
「この状況は誰も助けてくれないので我々がパワーを持ってファイティングポーズをとって、勝ち点3を奪える準備をして絶対、勝ちたいと思います」
● テゲバジャーロ宮崎 高崎康嗣監督
「ゲームの方は本当にワンチャンスをモノにして、いわきさんの攻撃を凌ぐ展開で最後の最後まで粘り強く戦えたのは良かったなと思います。
きょうは3連戦の3試合目でしたが、本当に選手たちは走りましたし、体を張ってくれて、選手たちが頑張った成果が結果として現れて良かったです。
1週間前にいなくなった、まさと(工藤選手)に勝利を届けられたかなと思いますし、残されたご家族にもちょっとした元気を与えられたのかなと思います。
やっと想いが結実したのかなと。
さらにまたパワーアップして残りのゲームもひたむきに戦い続けようと思います」
●いわきFC・山下優人主将
「試合に負けて率直に悔しいですし、自分たちでチャンスをものにできなかったのもあります。
メンバーが何人か変わったなかでも助け合うなど、チームとしてやるべきことはできていたと思います。
来週の鹿児島戦に向けてまたチーム皆でがんばっていきたいなと切り替えています。
きょう、宮崎まで駆けつけてくれたサポーター、いわきで応援してくれていた方に
勝利を届けられず、申し訳ない気持ちがあります。
ただ来週、ホームでしっかり自分たちが戦って勝つ姿を見せられるように頑張りたいと思うので応援よろしくお願いします」
●いわきFC 嵯峨理久 選手
「90分間戦い抜いた結果、負けてしまったのですが、そこに悔いはないですし、選手たちは次に向けて切り替えています。
悔しいですが、しっかり次勝てるように切り替えていきたいと思います。
個人としてチームを助けられなかったのが悔しいです」
いわきFCのJ2昇格は次のホーム、Jヴィレッジスタジアムでの試合に持ち越しとなりました。
いわきFCサポーター
「次、勝つぞ!」「ホームで決めるぞ!」