来年春に卒業を予定している学生の就職活動が、3月1日に解禁され、本格化しています。学生優位の売り手市場となる中、多くの企業は、福利厚生の充実に加え、「賃上げ」に踏み切っています。

伊藤大貴記者「会場では、所狭しと企業のブースが並んでいます。なかには満席となっているブースも出ています」

3月から解禁となり、活発な動きをみせる就職戦線。3月3日と4日の2日間、福島県いわき市で開かれた合同企業説明会には、来年春に卒業予定で、いわき市での就職を希望している大学生など、のべ300人ほどが参加しました。

参加した学生「自分が成長できる環境が整っている会社がいい」
参加した学生「有給休暇とか、自分の家族ができた時に、生活と仕事を両立できるようにしたいので、福利厚生も見たい」

参加した企業は、サービス業や製造業など、160社に上ります。学生が企業選びで重視するポイントはさまざま。慢性的な人手不足で、学生優位の「売り手市場」となる中、今年は企業側の動きに“ある特徴”がみられるといいます。

いわき市 産業ひとづくり課・松崎瑠佳主査「約半分くらいの企業が賃上げ予定となっている。関東の企業との競争というか、できるだけいわき市(地元)に戻ってきてほしい気持ちの現れではないか」