「やりがい」より「給料のいい会社」?
大手就職支援サイト「マイナビ」の調査結果によりますと、学生が企業を選ぶポイントとして、「自分のやりたい仕事ができる会社」と「給料のいい会社」では、4年前は「やりたい仕事ができる会社」が「給料のいい会社」を15ポイントほど上回っていました。しかし、その後「給料のいい会社」が3年連続で増え、今年は23.6パーセントまで上昇しました。一方で「やりたい仕事ができる」いわゆる「やりがい」を求める割合は、減少傾向にあり、その差は5ポイントにまで縮まりました。

首都圏の大手企業は軒並み賃金を引き上げていて、学生たちの給与への関心も高まっているかもしれません。企業説明会に参加したある採用担当者は、「他が上げるので上げるしかない。負担にはなるが、そうしないと人材の確保が難しくなる」と苦しい胸の内を明かしていました。
学生の価値観にいかにマッチできるか。売り手市場の中、企業には今後も人材確保に向けたアピールが求められることになりそうです。