福島県内に甚大な被害をもたらした台風19号から、12日で3年です。県内では40人が犠牲になり、各地で黙とうが捧げられました。河川の復旧作業も着々と進んでいます。

福島県庁で捧げられた、1分間の黙とう。3年前に発生した台風19号の犠牲者に向けて、職員が哀悼の意を示しました。

2019年の台風19号とその後の記録的な豪雨で、県内では関連死を含む40人が犠牲になり、59人が重軽傷を負いました。

住宅の被害は、全壊約1400棟を含む2万棟あまりに上り、現在も11世帯33人が避難を続けています。

県災害対策課・平野井徹課長「県では、河川の改修工事や被災者の生活再建の支援に努めてまいりました。引き続き被災者の支援に市町村とともに取り組んでいきたい」

一方、復旧作業も進んでいます。当時、阿武隈川とその支流の堤防が決壊したことを受け、国は、堤防などの災害復旧工事と、水害を防ぐための治水対策を進めてきました。

このうち、事業費約121億円の災害復旧工事については、9月末までに80か所全ての堤防の復旧を完了したということです。

現在は、各地で水害を防ぐ治水対策が進められています。