福島市は1日、ごみ袋を開封して調査することなどを盛り込んだ全国初の条例を施行しました。

施行後初めての、可燃ごみの収集日となった3日、市の職員によるごみ集積所のパトロールが行われました。福島市ではこれまで、ごみの分別ルールが守られなかったり、事業者が家庭用の集積所に捨てたりするケースが後を絶たず、2023年度確認された「違反ごみ」は、およそ9000件にのぼっています。福島市は、県内でも、ごみの量が多い自治体で、違反者に厳しく対応する姿勢を打ち出すことで、減量につなげる狙いもあるということです。

パトロールする職員

「黄色のシール」が貼られた違反ごみのうち、特に悪質度の高いごみには警告を意味する「赤いシール」を貼り、記載された期限までにごみを出した人が回収しない場合は、市の職員がごみを開封して調査を行います。違反者が特定できれば改善勧告を行い、それでも従わない場合は市のホームページに氏名や住所の一部を公表します。

3日は、中心市街地の20か所の集積所でパトロールを行いましたが、警告に該当するごみは確認されませんでした。

福島市ごみ減量推進課・根本裕史課長「きょう幸い違反ごみが確認されなかったのは、条例改正の一定の効果かなと思っている。引き続き住民のみなさん、事業者のみなさんの、適正なごみの排出にご協力をいただければ」