「悪質」の定義とは?
市によりますと、家庭ごみの場合、燃やすごみの中に「資源物が袋の半分以上混入している」ことなどを例として挙げています。資源物とは、缶やビン、ペットボトル、電池、段ボールなどです。
さらに、事業系ごみの場合は、本来、家庭ごみの集積所には出してはいけません。通常家庭で出るとは考えにくい大量の生ごみや、調味料の容器なども「悪質なごみ」となります。

プライバシーに問題は?
市の担当者によりますと、開封調査は集積所から市の施設の中へ持ち込んで、市民の目が触れないところで行い、個人情報は厳重に管理するということです。
3日にパトロールを行ったエリアでも、朝の回収の時点では「黄色のシール」の違反ごみが確認されていましたが、午前10時のパトロール開始までに、ごみを出した人が自分で回収したそうです。
福島市の担当者は「条例が周知されたことが抑止力につながった」とみていて「効果が期待できそうだ」と話していました。
22年度の調査で一人あたりのごみ排出量が全国ワースト1位の福島県。市は、4日から全域で違反ごみのパトロールを行うということで、ごみの減量につながることが期待されています。