「お客さんに転嫁するわけにも…」厳しい選択
福島市のクリーニング店・ファーストクリーニングでは、1日平均で500着ほどの衣服を洗濯しています。店では、石油由来の製品を多く使用しています。
ファーストクリーニング・末永武社長「まずは溶剤、灯油、ハンガー類、包装紙、色々なものに影響しています」
店で行うドライクリーニングでは、石油を原料とする専用の溶剤を使用。プラスチックハンガーや衣類を包装するビニールも石油由来です。さらに、アイロンや乾燥機などには灯油を使っていて、1か月で500リットルほどを消費するといいます。

ファーストクリーニング・末永社長「商売が非常に大変。色々なものの価格が上がって、毎月取り引き先からお知らせが来て、上がります、上がりますと…」
価格の高騰に伴い、こちらでは、去年4月におよそ10%値上げを実施。その後はハンガーのリサイクルや、1回の洗濯をできるだけまとまった量で行って効率化を図るなど、企業努力で値段を据え置いてきました。
しかし、今後さらに石油価格が上がれば、クリーニング価格の値上げもせざるを得ない状況になると危機感を持っています。
ファーストクリーニング・末永社長「本当に大変なんですけど、それをお客さんに転嫁するわけにもなかなかいかない。厳しい選択を迫られている」

石油情報センターによりますと、今後もガソリン価格は下がる見通しはなく、「185円程度で、推移するだろう」としています。家計も企業も、我慢の時が続きそうです。










