3代目の伝統の和菓子と4代目のマカロン

福島市松川町に、100年近く続く老舗菓子店が。
それが松月堂です。

改装された店内はまるで新店のようですが、今年で98年の老舗です。

そんな松月堂で長年愛される看板商品が、こちらのきんとんまんじゅう。

真っ白な薄皮と優しい甘さの白餡が特徴です。

そんなお菓子の製造現場を見せて頂くと、3代目の安田敏人さんが作っているのは
今の季節にぴったりのさくら餅。おいしそう。

一方こちらが4代目の司さん。こちらは 洋菓子ですよね。

---安田敏人さん「和菓子は私が専門でやってます。」
---安田司さん「私が帰って来てからは完全に洋菓子担当になりました。」

松月堂は代々 和菓子を中心としたお店。なぜ、4代目は洋菓子に力を入れるようになったのでしょうか?

---安田司さん「これから先、店を盛り上げていくにあたって、いろんなお菓子があるお店の方が皆さんに喜ばれるかなと思ったので、自分は洋菓子を勉強しようと。」

お店の今後を考え、洋菓子に力を入れ 新たな顧客獲得を目指したのです。

---安田敏人さん「若い方がたくさんお見えになるようになりまして、お店にも活気が出たかなって思ってます。」

そんな4代目の改革は昔からの常連客にも好評。

---お客さん「4代目になってからは新しいお菓子がいっぱい出てきて楽しみ。」

4代目が作るお菓子の主力が色鮮やかなマカロン。

---安田司さん「マカロンを目当てに来店してくださるお客様も増えてきました。」

そのラインナップは福島市の信夫山で取れたゆずを使ったマカロンや、3種のベリーとクリームチーズを合わせたものなど、色だけでなく味や素材にもこだわっています。

中にはこんなマカロンも。

---安田司さん「これはハート型に絞ってあります。難しいですね、マル型に絞るよりは。」

次々と新商品を生み出す4代目、しかし 伝統の味も大切にしています。
そうして生まれたのが・・・

---安田司さん「マカロンのみたらし味と、あんバターは元々うちの和菓子で使っていたあんこだったり、醤油団子のタレを使ったクリームを挟んであるので、
2人の合作と言っていいかと思います。」

なんと 松月堂が代々、大切にしてきたあんこを使用したマカロン。
まさに伝統と改革の融合です。みたらし味のマカロンは塩味がきいていて、生地の甘みをより引き立ててくれます。どちらも懐かしく、そして新しい味わい。

4代目の新しい風を入れ、創業100年をまもなく迎える松月堂。
そのモットーが・・・

---安田敏人さん「菓子作りに対する真面目な態度っていいますか、やっぱり変えないものは変えないっていうのは必要だと思います。それと同時にやっぱり新しいものも取り入れていくっていうことも非常に大切だなって、特に最近感じます。」 

3代目が作る伝統の和菓子と4代目のマカロン。
どちらもお客さんの為を思って作る事に変わりはありません。

松月堂菓子店
福島県福島市松川町字中町26番地
TEL:024-567-3101
FAX:024-567-3101
営業時間:9:00~18:30
定休日:水曜日、第2火曜日

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ステップ
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年4月4日放送回より)