福島県内で長く愛されている老舗の今を伝える「老舗物語」。きょうは県内外から愛される宿泊施設『飯坂ホテルジュラク』です。

お好みの温度のお湯を楽しめゆったりとくつろげる内湯。そして開放感のある露天風呂では、寝湯や立ち湯などバリエーションも豊かな名湯を楽しむことが出来ます。

そんな県内外から愛される温泉宿を運営する株式会社聚楽は、今年で101周年を迎えた老舗企業なんです。その発祥は意外にも・・・

--遠藤歩希さん(飯坂ホテルジュラク 販売促進課)「大正13年に東京神田の須田町食堂という大衆食堂から始まっています。当時では珍しく西洋料理を中心にリーズナブルな価格で提供しておりました。」

そう、実は聚楽は元々飲食店として創業。その後ホテル業界に進出し、1967年に『飯坂ホテルジュラク』を開業したんです。

創業が食堂ということもあり、ホテルジュラクは料理へのなみなみならぬこだわりを持っているんです。そんなホテルジュラクのウリのひとつが、目の前でステーキやお寿司などを作ってくれる五感で楽しむ食の感動劇場“ライブキッチン”。

その料理は揚げたてサクサクの天ぷらなどの和食から刀削麺などの本格中華、焼きたてのピザなどバラエティ豊か。

そんな数ある料理の中に西洋料理の食堂時代の伝統を受け継ぎホテル開業から提供し続けるメニューがあるんです。

--遠藤さん「特に人気なのが、創業当時から変わらないものとしては、“ビーフシチュー”がございます。お肉を特製タレで長時間煮込んでおりまして、かなり柔らかくなっており、お子さまからお年寄りの方まで人気の一品となっております。」

ホテルの創業以来変わらない味わいでお客さんに愛されているのが、このトロトロに煮込まれた“ビーフシチュー”。受け継がれてきた伝統の味は秀逸です。

そしてジュラクでは食事や接客でつねに大切にしていることがあるんです。

--遠藤さん「お食事はもちろんなんですけど、お客様に対してのおもてなしの心。満足して頂けるようなサービスなどをスタッフ一同大切にしております。」

そもそも屋号でもある「聚楽」は『皆で集まって楽しむ』という意味。1人1人のお客さんを丁寧に対応し、宿泊を楽しんでもらうのがモットーなのです。

そんなジュラクのお客さんに対してのまごころがわかるメニューが朝食バイキングに。それがこちらのおにぎり。一見普通のおにぎりのようですが・・・