コンビニも近く、備蓄米の販売を始めます。価格は1キロ税抜き360円のものも。備蓄米が身近になりつつある一方、秋の「新米」をめぐっては、すでに業者間で「争奪戦」が始まっています。

今週中にもファミマで「備蓄米」 政府は買い戻しも?

鎌倉市にある学童保育施設「晴れ間」。忙しい保護者に代わり、手作りの夕飯を680円で提供しています。きょうのメニューは敷地で採れたタケノコを使った「タケノコごはん」。

女の子
「タケノコとごはんの味がする」

「晴れ間」施設長 林康裕さん
「採算は取れているかというとそうではない。子どもたちに温かいごはんを提供してあげたい。敷地で採れたタケノコや野菜で少し量を増やしたりして対策を立てている」

コメが高騰する中、「備蓄米」がもうすぐコンビニにも並ぶかもしれません。

コンビニ大手のファミリーマートは21年産の備蓄米を早ければ6日から、東京と大阪の20店舗で販売を始めると発表。

競合のローソンも…

ローソン 竹増貞信社長
「古米、古古米、古古古米…ローソンでは、古いお米を『ヴィンテージ米』と呼ぶことにしました」

入荷後、最短3日で一部店舗に、約1週間で全国展開を目指すとしています。

●1kg 360円(税抜)
●2kg 700円(税抜)

さらにこの人からは新たな一手が…

小泉進次郎農水大臣
「(入札備蓄米の)扱いに困ってるところがあれば遠慮なくお申し出をいただき、次なる展開に使っていきたい」

小泉農水大臣が着目したのは、前の農水大臣時代に「競争入札」で高値がついた備蓄米。それを業者が返還したいと希望すれば政府が買い戻す意向を示したのです。

買い戻した備蓄米は「随意契約」に回して安く市場に放出する考えです。